■バナジウム水に関する研究
近年ミネラルウォータなどによく含まれているバナジウム。
バナジウムに関する研究はさかんに行なわれており、様々な報告があります。
「天然Vanadiumを含有する富士山伏流水のヒト高血糖症に及ぼす影響」
(応用薬理/Pharmacometirics, 77-84, 2003)
無作為に選ばれた被験者に対し、2ヶ月にわたり水を摂取してもらいました。
バナジウムを36μg、18μg含むもの、バナジウムを全く含まないものの3種類の水が用意され、
被験者はいずれかの同じ水を2ヶ月間飲み続けます。
その結果、天然バナジウムを含有する富士山の伏流水を、バナジウム含量として1日36μg(=0.036mg) を連続60日間摂取することにより、血糖値が安全に低下することが示唆されたと、しています。
「健常成人女性における高飽和脂肪酸食摂取時の軽度インスリン抵抗性に対するバナジウム含有水の影響」 (栄養学雑誌, 62(4), 227-234, 2004)
健康な成人女性に8日間、動物性脂肪が多い食事をとってもらいました(高飽和脂肪酸食という)。 その際に女性が飲む水は、バナジウムを含む水と、バナジウムを含まない水の2種類用意されました。
その結果、バナジウムを含む水を飲んだ女性の血中インスリン値はバナジウムを飲まなかった女性と比較し4分の3になっていました。
高飽和脂肪酸は血糖値や血中インスリン値を増やし、血液をドロドロにして糖尿病を招く"悪玉"の脂肪として知られています。
つまり、バナジウムが何らかの働きを示し、血液をサラサラに保ったと示唆されます。
ちなみに、このとき摂取したバナジウムの量は、1日80μgでした。
このように、バナジウムと糖尿病の関係は従来から注目されていて、糖尿病の治療薬としても期待されています。
ではその注目を集めている、いくつかのバナジウム水を紹介します。